七瀬クンとの恋愛事情
** 七瀬 **
「先週の飲み会の事なんか主任が何でしってるんです?」
俺が脇谷主任の方へ視線を向けたと同時に、倫子さんは逃げるようにその場から出て行った
もう一度呼び止める間もなく
「別に、ただ若い連中だけではしゃいでたって聞いたから」
ミーティング用の長テーブルに肘をついて俺を見上げる
「それとも何かあったのか?」
「もしかして誘ってほしかったんですか?
主任は飲み会嫌いだと思ったんですが」
もともと後輩たちの雑魚飲み会に興味があるとも思えない
「まさか、ただ偶然事務の女の子たちが話してるのを聞いたもんでね。
『七瀬くんが行くなら参加するぅ〜』ってね、相変わらずモテモテでなによりだな」
完全に面白がっているように口角を上げる脇谷主任
「別に………俺は何も」
ゆっくりとテーブルの席につき、資料に目をむける俺をその目の前から覗き込んでくる
羽目を外したのは楽しみにしていた倫子さんとの約束を急にキャンセルされたから
代わりに気兼ねない同僚との飲み会に、顔を出す事にしただけ
その飲み会でさり気なく隣に座ってきた古坂は、俺に小さく頭を下げてきた
「あのぉ七瀬、この前は……ごめんなさい」
「先週の飲み会の事なんか主任が何でしってるんです?」
俺が脇谷主任の方へ視線を向けたと同時に、倫子さんは逃げるようにその場から出て行った
もう一度呼び止める間もなく
「別に、ただ若い連中だけではしゃいでたって聞いたから」
ミーティング用の長テーブルに肘をついて俺を見上げる
「それとも何かあったのか?」
「もしかして誘ってほしかったんですか?
主任は飲み会嫌いだと思ったんですが」
もともと後輩たちの雑魚飲み会に興味があるとも思えない
「まさか、ただ偶然事務の女の子たちが話してるのを聞いたもんでね。
『七瀬くんが行くなら参加するぅ〜』ってね、相変わらずモテモテでなによりだな」
完全に面白がっているように口角を上げる脇谷主任
「別に………俺は何も」
ゆっくりとテーブルの席につき、資料に目をむける俺をその目の前から覗き込んでくる
羽目を外したのは楽しみにしていた倫子さんとの約束を急にキャンセルされたから
代わりに気兼ねない同僚との飲み会に、顔を出す事にしただけ
その飲み会でさり気なく隣に座ってきた古坂は、俺に小さく頭を下げてきた
「あのぉ七瀬、この前は……ごめんなさい」