七瀬クンとの恋愛事情
片手は掴まれたまま、背中にまでぐるりと腕が回され、もう全く身体が身動きできない
七瀬くんの身体が今までで一番大きく感じる
それに、体重をかけられて動けないだけじゃなく半端ない密着度で
自分の力さえ出せなくなっていく
「待って待って待って!苦しいっ動けないっ」
そのまま逃げ出すことも出来ず床に押し倒されて、その身体はあっさりと上に覆い被さってきた
「ちょっっ!」
「俺、全然力入れてないっスよ」
完全に両手首も彼の片手で組み敷かれ、押さえつけられた状態でバタバタと身体を捩らせる
「ほらぁ、力無さ過ぎ」
ズイッと近づいてきた視野いっぱいの七瀬くんが、目を細めてそう言ってきた
「このぉっ、キ○タマ蹴り上げるわよっ!」
「……は?」
その瞬間、脚を絡ませながら下半身の全体重が落ちてきた
温かい体温が伝わるほど全く身体が動かない
「お、重たいよぉ………」
「相手のことなんて考え無しなら、簡単にこのまま犯せますよ、こうして……」
「……っ!!」
服の上から、ゆっくりと腰やお腹の周りを七瀬くんの指らしき感覚が這い回る
「キ○タマ蹴り上げる、なんて返って煽られてるしか思えないし」
目の前に迫りくる七瀬くんの眼差しに ドクッン と、いいようのなく身体が疼きだして
「…………っ、ぁんっ」