七瀬クンとの恋愛事情
** 七瀬 **
「まぁ………はい」
脇谷主任に聞かれるまま答えてしまった
はぁっと、つい溜め息が出る
考えてみたらあんなに怒った倫子さんに「帰れ」と言われ帰った俺を、具合さえ悪いのに部屋へ入れてくれるだろうか?
と、考えいるうちに隣の部屋の住人である仕事中の小田さんを訪ねて待機していた
彼女の部屋には2人のアシスタントらしい男女が一緒に仕事をしていた
つい、倫子さんの部屋の玄関が開く音がして一瞬そこから顔を出すと、見事に脇谷主任と目が合ったのだ
名取にはバレてないと思うが、ちょっとバツが悪かった
「松原なら今寝付いてるが、寄ってかないのか?」
「………………」
俺が視線を落としていると、手に持っていた倫子さんの鍵を放り投げてきた
「机にお見舞いのプリンを出したままだったから片付けといてくれ。俺は名取に追いつくから、あとその鍵はお前が閉めといてくれ」
そう言って俺の前を通り過ぎ階段を降りていった
「………倫子さん」
玄関から一応小声で声をかけたが、眠っているらしく返事はなかった
ついこの前までほぼ毎日通っていた部屋なのに、何となく今日は入り辛かった
とりあえず倫子さんのベッドの横に腰を下ろして寝息をたて眠っている彼女をジッと見つめた
「まぁ………はい」
脇谷主任に聞かれるまま答えてしまった
はぁっと、つい溜め息が出る
考えてみたらあんなに怒った倫子さんに「帰れ」と言われ帰った俺を、具合さえ悪いのに部屋へ入れてくれるだろうか?
と、考えいるうちに隣の部屋の住人である仕事中の小田さんを訪ねて待機していた
彼女の部屋には2人のアシスタントらしい男女が一緒に仕事をしていた
つい、倫子さんの部屋の玄関が開く音がして一瞬そこから顔を出すと、見事に脇谷主任と目が合ったのだ
名取にはバレてないと思うが、ちょっとバツが悪かった
「松原なら今寝付いてるが、寄ってかないのか?」
「………………」
俺が視線を落としていると、手に持っていた倫子さんの鍵を放り投げてきた
「机にお見舞いのプリンを出したままだったから片付けといてくれ。俺は名取に追いつくから、あとその鍵はお前が閉めといてくれ」
そう言って俺の前を通り過ぎ階段を降りていった
「………倫子さん」
玄関から一応小声で声をかけたが、眠っているらしく返事はなかった
ついこの前までほぼ毎日通っていた部屋なのに、何となく今日は入り辛かった
とりあえず倫子さんのベッドの横に腰を下ろして寝息をたて眠っている彼女をジッと見つめた