七瀬クンとの恋愛事情
決断
** 七瀬 **
「ふふふっ…」
俺の隣で微かに寝息をたてていた横顔が、ふぃに綻んだ
「……倫子さん?」
たぶん夢の中なのだろう
俺の呼びかけに「ううん…」と顔を埋め、暫くするとスースーとまた深い眠りに入っていった
「熟睡かよ…本当にこうゆう時は寝つきがいいよな」
今度はぷにぷにと頬を突いてみても反応がない
腕枕と言うより抱き枕状態で密着してないと落ちてしまうシングルベッド
倫子さんにとっては充分な普通サイズでも俺にとってはちょっと狭苦しい…
その分まあ、引っ付いたままで朝を迎えられる
ははっ…なんか思い出すなあの眠れなかった夜を
今思えば必死だったよな
気になる存在だった倫子さんの懐になんとか入りこもうとアピールしても、ずっとこの人の反応の悪さに加えて更に立ちはだかるのは脇谷高科のtwoブロック状態だった
ようやく都合よく部屋に入り込んで、いい雰囲気にまで持ち込んだにもかかわらずそう簡単にはいかなくて
焦るなと自分に言い聞かせ添い寝までに持ち込んだはいいものの………
あの密着度からの長い夜にもうワンチャンスを期待したっけ
……にもかかわらずそんな男の横で、気持ち良さそうに寝息を立てて熟睡されたら全く手も足も出なくなった
好きな女が狭いシングルベッドで、まさに俺の腕の中で眠るとか、そんなシチュエーションに冷静でいられる訳ないだろっ!
その日はまさに理性との闘いの末一睡もできなかったっけ
「ふふふっ…」
俺の隣で微かに寝息をたてていた横顔が、ふぃに綻んだ
「……倫子さん?」
たぶん夢の中なのだろう
俺の呼びかけに「ううん…」と顔を埋め、暫くするとスースーとまた深い眠りに入っていった
「熟睡かよ…本当にこうゆう時は寝つきがいいよな」
今度はぷにぷにと頬を突いてみても反応がない
腕枕と言うより抱き枕状態で密着してないと落ちてしまうシングルベッド
倫子さんにとっては充分な普通サイズでも俺にとってはちょっと狭苦しい…
その分まあ、引っ付いたままで朝を迎えられる
ははっ…なんか思い出すなあの眠れなかった夜を
今思えば必死だったよな
気になる存在だった倫子さんの懐になんとか入りこもうとアピールしても、ずっとこの人の反応の悪さに加えて更に立ちはだかるのは脇谷高科のtwoブロック状態だった
ようやく都合よく部屋に入り込んで、いい雰囲気にまで持ち込んだにもかかわらずそう簡単にはいかなくて
焦るなと自分に言い聞かせ添い寝までに持ち込んだはいいものの………
あの密着度からの長い夜にもうワンチャンスを期待したっけ
……にもかかわらずそんな男の横で、気持ち良さそうに寝息を立てて熟睡されたら全く手も足も出なくなった
好きな女が狭いシングルベッドで、まさに俺の腕の中で眠るとか、そんなシチュエーションに冷静でいられる訳ないだろっ!
その日はまさに理性との闘いの末一睡もできなかったっけ