七瀬クンとの恋愛事情
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「もう仕事に戻るから」と、私を追うように会議室から出て行った七瀬くん
「……ふふっ、もう一押しって感じかな」
呟くようにそう言って嬉しそうに肩を揺らす藤間さんを横目に、会議室の準備をする名取さんが顔を上げた
「藤間さんの部署って確か古坂さんの下でしたよね」
「……そうよ、それが何か?」
話しかけられるとは思っていなかったのか、少し警戒しながら応える藤間さんに彼女はにこやかな笑顔を向けた
「いや、だって古坂さんってキツいでしょ?特に後輩の女子になんか。
だからこんなとこでサボってたら怒られるんじゃないかなって。ほら、うちもそんな感じだから」
チラッと上司である私が出て行った扉に目を向けた
「あーー、なんか松原主任ってポメラニアンって感じだもんね」
そう言われてふたりでふふっとお互い笑い合った
「でもねー最近の古坂さんはちょっと覇気がなくて、やっぱり七瀬さんとのことがあったからかなぁ」
「へー、やっぱり元気ないんだぁ。でもそんな古坂さんの原因の七瀬さんを誘ったりしていいの?
藤間さんっていつも古坂さんと一緒にいたのに」
会議の準備のため、机に資料を並べていた手を一旦止めて首を傾げた
「それはぁ結局、七瀬さんと古坂さんは縁がなかったってことよ。私には関係無いもん」
この子は相当自分に自信があるみたいだ
そして少し自慢げに顔を上げながら気分良く話し始める藤間さん
「もう仕事に戻るから」と、私を追うように会議室から出て行った七瀬くん
「……ふふっ、もう一押しって感じかな」
呟くようにそう言って嬉しそうに肩を揺らす藤間さんを横目に、会議室の準備をする名取さんが顔を上げた
「藤間さんの部署って確か古坂さんの下でしたよね」
「……そうよ、それが何か?」
話しかけられるとは思っていなかったのか、少し警戒しながら応える藤間さんに彼女はにこやかな笑顔を向けた
「いや、だって古坂さんってキツいでしょ?特に後輩の女子になんか。
だからこんなとこでサボってたら怒られるんじゃないかなって。ほら、うちもそんな感じだから」
チラッと上司である私が出て行った扉に目を向けた
「あーー、なんか松原主任ってポメラニアンって感じだもんね」
そう言われてふたりでふふっとお互い笑い合った
「でもねー最近の古坂さんはちょっと覇気がなくて、やっぱり七瀬さんとのことがあったからかなぁ」
「へー、やっぱり元気ないんだぁ。でもそんな古坂さんの原因の七瀬さんを誘ったりしていいの?
藤間さんっていつも古坂さんと一緒にいたのに」
会議の準備のため、机に資料を並べていた手を一旦止めて首を傾げた
「それはぁ結局、七瀬さんと古坂さんは縁がなかったってことよ。私には関係無いもん」
この子は相当自分に自信があるみたいだ
そして少し自慢げに顔を上げながら気分良く話し始める藤間さん