七瀬クンとの恋愛事情
「わあっ?!」
今の溜め息で納得してくれたのかと思ったのに、いきなり身体がふわりと浮いて抱き上げられた
そのままたいしてバウンドしない私のシングルベッドの上へ担がれ
ギシ…,…ッ
またベッドの上で、七瀬くんに組み敷かれた状態に
目を細め、口角を上げる七瀬くん
「え………あ、や、さっき信用してって!」
言ったじゃんっ!!!
モフッ
「しないよ」
ベッドの中で一緒に並んで寝転んで掛け布団が被せられた
「えっ?」
布団から顔を出すと、肘をつきながらポンポンとあやされた
「倫子さん、どうせちゃんと寝れてなかったんでしょう。最近は疲れてたみたいだし、
普段ならもっと飲めるのに今日は潰れるの早かったし」
「……………」
この狭いシングルベッドで、密着度だって半端ないし、久々の自分以外の匂いの中
まるで子供の寝かしつけされているみたいなのに、なによこれ
こんな扱われ方って完璧すぎるでしょう!?
「これじゃぁ、余計に寝られない………」
「そう?」
こんな窮屈で密着して、心臓か飛び上がりそうなのに………
なんか楽しそうにクスクスと笑う七瀬くん
「寝ましょ、倫子さん。本当にもうなんにもしないから」
低音で響くこの声が耳元で心地よく聞こえる