七瀬クンとの恋愛事情
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三連休明けた火曜日
自宅マンションを出て、徒歩8分の駅から一駅
そこから会社まで約15分の道のりを歩く
駅からバスがあるが、あれに乗るのは危険だ
乗ったはいいが、降りられない
私が降りるバス停の次の私立高校の生徒たちに揉みくちゃにされ、何度高校まで連れて行かされたことか………
「………にんっ、松原主任っ!」
「えっ、」
肩を掴まれ振り返ると、同じ会社の総務部の女の子が声をかけてきた
「もう、さっきからおはようございますって声かけてたのに」
「あ、ごめんおはよう、古坂さん」
私より15㎝高い位置からニコリと爽やかな笑顔で覗きこんできた
古坂美憂(こさかみゆう)さん 25歳
短大卒入社の彼女は、社内の女子社員の中でも綺麗で仕事の要領もよく、それでいて明るく人当たりの良い完璧女子だ
気さくで物怖じしないし、男性社員にもダントツに受けがいい
「連休中に疲れ取れなかったんですか?」
「ハハッ、いや、ちょっと考え事してた」
私の隣について一緒に歩きだした彼女
「金曜日は……結局二次会のカラオケに来なかったですね、何で帰っちゃったんですか?」