七瀬クンとの恋愛事情
しかも
経験値も低い私が、年上づらしたって彼には絶対こんなはずじゃなかったとか、思ってるに違いない!!
『倫子さん、なんか………ごめん』
謝られたのはそうゆう事だろう
「ああアアァ……どうしようっ」
会社で平常心でいられるだろうか………?
とても二度寝なんてできないから、そのまま起き上がり支度して
いつもより早めにうちを出た
会社の向かいにある
少し落ち着いたモダンカフェ【ふぇると】
早い時間から開店しているし会社近くのため、うちの会社の人もよく休憩に立ち寄る場所だ
「いらっしゃいませ」
早い時間なのに、それを癒す笑顔で店員さんに迎えられる
「今日は早いんですね、お仕事でですか?」
にこやかにオーダーを取りにきた女性店員
まぁ、会社に入社してもう8年にもなるんだから、向かいのカフェでは顔が知れていてもおかしくない
「ううん、早くに目が覚めちゃったからなんとなくね」
とは言え眠ったのは何時だっただろう
眠気覚しにキリマンジャロを頼んだ
「はぁっ……」
珈琲の香りで幾分気分は落ち着いてくる
今はとにかく仕事モードに気持ちを入れ込まなければ、頭の中で昨日の情事を切り離さなきゃ
「あれ?倫ちゃんこんな早くから、仕事つまってるのか?」
聞き覚えのある声に顔を上げると、高科課長がさり気なく相席してきた
「いえ、課長こそ」
「俺は、ここに寄るのが朝の日課だ」
そう言ってさっきの女性店員を呼んだ