ヒミツにふれて、ふれさせて。


「ただいま。サプライズ協力ありがとうね♡」


1年半ぶりとは思えないほど軽いノリで、3人にあいさつをする珠理。
さっきから近海くんが携帯をいじっていたというのは、こーいうことだったのかな。


「お安い御用よ珠理!大好きなココアを我慢した甲斐があったわ〜っ!」

「おい茶々、そんなこと言うなよ。黙っておくもんなんだよこーいうもんは。空気読めねぇな」

「は〜〜!?何よほんとうのことでしょう!?」


そんな中、また言い合いを始める茶々ちゃんと近海くん。もうそろそろ2人も、次の進展があってもいいんじゃないかと、こんな時にも考えてしまうよ。



「みんな、ファミレスのお代は払ってきたよ。この後は予定通り、ミノくん宅でパーティーでいいのかな?」


そして、テキパキとサプライズの続きをセッティングしようとする瀬名。

というか、今、パーティーって言った?

パーティーって、一体どういうことなんだ。

そして“ 予定通り ” ってなに!



「そーだな。今日は珠理の家で、オジサンも入れておかえりパーティーな!明日休みだからめごちゃんも来れるよね?」

「う、うん…全然大丈夫だけど…」

「よっしゃー、そうと決まったら、材料買ってこ〜〜」



そして、なんだかわらわらと動き出したわたしたち。


サプライズが続いていく様子に、わけがわからないまま、みんなの話に耳を傾けていると。




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