奏でるものは 〜功介〜
「よぉ!生きてるか、功?」
「……生きてるよ」
「うわ、なんじゃこりゃ。
お前、何もしてねぇんだな。
おい、優、窓開けろ!」
2箇所の開けた窓から、風が入る。
「あ、お前、風呂もちゃんと入ってねえだろ?
とりあえず、シャワーして来いよ」
「ああ?今から?」
優も唖然としてみている。
「早く行けよ!なんなら、俺達が入浴介助してやろうか?」
久しぶりの昌は俺の意志を無視して命令する。
「わかったよ」
部屋の横のシャワー室に入った。