花火の咲く音
「……大丈夫かよ…」

そろそろ心配になってきて、キョロキョロする。
携帯の時計に目をやると、20分はとうに超している。

「遅れてごめん!」

彼女が駆けてきた。
なんだ、心配したじゃん。

おせーよ。と言おうと思ったが、行列ができてたのかもしれない。

「おう、サンキュー。」

気を紛らわすように受け取ったたい焼きを食べ始める。

……?

なんか湿ってる。

何故だろう?
まあいいや。
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