戦月姫

どう反応したらいいのか分からず、口を開けては閉めを繰り返しているとバスが止まった。

菜月｢わぁっ！！ここがゴールドタウン！！｣

っ！！！

光｢凄いな｣

バスを降りると、たくさんの建物が並んでおり、上を見上げればモノレールが走っている。

戦争中の世界とは隔離された別次元の世界。そんな感じだ。

また、生徒ばかりだと思っていたのになぜか子連れの家族もいた。

｢天理科の校舎はこちらになります。｣

いつの間にいたのか、20代くらいの男性が前に立っていた。

その男性に付いていくと、お城のような建物が見えてきた。

｢こちらです。入って右手の通路をまっすぐに進むと学科長室があるのでそちらに行ってください。｣

俺と菜月は軽くお辞儀をすると、学科長室へと向かった。