戦月姫
学科長室
ガラッ

光、菜月「失礼します」
光「1年の藤堂光です。」
菜月「同じく1年の真泉菜月です。」

学科長「ああ、君たちか。私はこの天理科の学科長だよ。
まあ、そこに腰掛けてくれ。」

学科長は40代くらいのおじさんだった。

学科長「聞きたいことがたくさんあるって顔してるな。」

菜月「はい。ストレートにうかがいますが、この天理科は何のための学科なんですか??」

学科長「やはり、その質問か。
ここはなんの為でもないんだよ。
あ、もちろん対ロボット用ではあるけどな。」

光「どういう事ですか?」

学科長「ここは、どの学科にも入れるようなレベルを持ったものが、より独自の力を極める学科なのだよ。」

菜月「独自??」

学科長「ああ、だからこの学科では集団授業というのはないに等しい。
何をしていても構わない学科なのだよ。」

光「自由の与えられた学科って事ですか?」

学科長「まあ、完結に言うとそうなるかもしれないが、その代わり」

菜月「その代わり??」

学科長「月に1度、兵達と混じってロボットと戦ってもらう。」

光「実戦ですか?」

学科長「そうだね。でも、戦い方は決まっていない。天理科の学生は普通の兵達とは行動を共に出来ないから、危険を伴う。戦いたくなければ医療班とか武器班に回ることだって出来る。もちろんそれ以外にブレインとして作戦をねるだけでもいい。まあ、大抵はブレインを選択するがな。」
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