戦月姫




「行かないんですか??」

突然、凛とした声にかけられる。
バッと顔をあげるとあの新入生代表だった。
間近で見るといっそう整った顔立ちをしている事が分かる。
すらっとした背丈に、腰まで伸びた綺麗な黒髪。ぷっくりとした赤い唇。ぱっちりとした大きな二重の目。

可愛さと美しさのどちらも兼ね備えた顔立ちである。

菜月「行かないんですか??」

俺が何も言わないことを疑問に思ったのか、俺の顔をのぞき込む様にして、もう1度尋ねる。

光「いや、もう少し後で行くよ。今行っても混んでるだろうし。」

菜月「確かにそうですね。私ももう少し残ります。お隣、よろしいですか??」

そう言って彼女は俺の隣を指さす。

光「どうぞ」

そして彼女は俺の隣に座った。

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