副社長のいきなり求婚宣言!?
「もっ! 申し訳ありません!! お手を煩わせてしまって……!!」
なんたる身の程知らず!!!!
大企業の副社長様御曹司様に、車のドアを開けてもらうなどという至高の快感……じゃない、盛大な御無礼に、白目を向きそうになった。
顔面蒼白の耳に突然、「お疲れ様です!」という威勢のいい挨拶が聞こえた。
肩を飛び上がらせる私に構わず、先を行く副社長様。
「ああ、お疲れさま。まだ大丈夫?」
「はい、どうぞごゆっくり!」
顔パスであっさりと開けられた家の扉を潜って行かれる。
取り残されそうになった私は何も指示されないままどうすればいいのかわからず、姿勢のいい後ろ姿について行く。
腰を直角に折ったままのスーツの男性の前を横切り入った玄関は、L字に折れた広い上がり口が来客を待ち望んでいる家の気持ちを表しているようだった。
なんたる身の程知らず!!!!
大企業の副社長様御曹司様に、車のドアを開けてもらうなどという至高の快感……じゃない、盛大な御無礼に、白目を向きそうになった。
顔面蒼白の耳に突然、「お疲れ様です!」という威勢のいい挨拶が聞こえた。
肩を飛び上がらせる私に構わず、先を行く副社長様。
「ああ、お疲れさま。まだ大丈夫?」
「はい、どうぞごゆっくり!」
顔パスであっさりと開けられた家の扉を潜って行かれる。
取り残されそうになった私は何も指示されないままどうすればいいのかわからず、姿勢のいい後ろ姿について行く。
腰を直角に折ったままのスーツの男性の前を横切り入った玄関は、L字に折れた広い上がり口が来客を待ち望んでいる家の気持ちを表しているようだった。