指切りげんまん。
それから時間はあっという間に過ぎていき
今日はいよいよコンクール本番。
野球部も順調に勝ち進んでいた。
朝から来たりょうくんからのLineには
"いつも通りやれば大丈夫!
緊張すると思うけど頑張れ!
100%の力出せるよーに祈ってる。
今日は俺がパワー届けるから
明日の準決はお前のパワー届けてな!"
と書いてあって
とってもパワーを貰った。
絶対いい報告をするんだと
心に誓った。
運命の12分間__
演奏が終わると
拍手が鳴り止まなかった。
全力を尽くせ、手応えもあって
一体感もあった。
絶対に絶対に県大会は突破する、
心の中でそう思った。
"応援ありがとう。
おかげでいい演奏ができたよ。
結果が出るのは明日なんだ!
明日はりょうくんの番だね。
今度は私のパワー送るから
絶対勝って甲子園の切符勝ち取ってね!"
Lineを返すとすぐに返事が。
"おつかれさま!
俺も演奏聴きたかったな〜
いつかきかせて!
お互いもう少し頑張ろう!
俺は甲子園に行って
ゆいは全国大会に行く!
指切りげんまんな?"
離れてるから指切りげんまんできないよ
と思い、笑ってしまう。
でも一気に疲れも吹き飛んで
明日の午後練から
また頑張ろう
そう思えた。