あなたと同居なんてありえません!


「本当に? 嬉しい! 行きたい!」





香澄さんに会えるんだ……!


私は、ルンルン気分で食事の日を楽しみにまった────。









「慧(ケイ)さん!」





まちにまった食事の日。



お父さんの後ろについて歩いていると、こちらを見て優しく微笑む女の人の姿が見えた。



綺麗な服を身にまとい、髪型も大人っぽかった。



想像以上に綺麗な人で絶句したのは言うまでもない。





「あなたが、陽葵ちゃん……?」





お父さんの後ろで隠れていると、ひょっこりと覗いてきた香澄さん。


おおおおお綺麗な顔がドアップ……!!




「きゃーっ、可愛い! 慧さんの娘さんだから、可愛い子だろうなぁとは思っていましたが……っ」





香澄さんの反応のほうが可愛すぎました。



その日は、香澄さんが私にたくさん話しかけてくれた。



話しすぎて、隣にいたお父さんが寂しがるほどに……。



優しくて、綺麗で、でもちょっとおっちょこちょいなところがあって。



この人がお母さんになってくれたらいいな、と私は思った。
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