あたしたちの恋模様
▪️そばにいられたら
〝部活で怪我した!〟
突然、悠貴から送られてきたショートメール。
LINEも交換していないあたしたちは、もっぱらショートメールか電話のみのやり取り。
今どきLINEもしないなんて珍しいけど、だからなんとなくいいのかもしれない。
「ちょっと大丈夫なの!?」
悠貴からのメールに思わずすぐに電話をする。
『おー、心結』
いつもより心なしか、声が弱々しい気がする。
「怪我そんなにひどいの?」
『いや、そこまでひどいってわけでも……』
「でも、いつもより声に元気がないよ」
電話だと声の調子だけですぐに読み取れる。
毎日電話をしていた悠貴の変化なんてすぐにわかってしまう。
『すげぇな、心結』
「え?」
『俺が大丈夫だって言って、本当の気持ちに気づいてくれたの心結だけだよ』
「……そうなんだ」
それはやっぱりあたしたちが毎日電話をしてるから。
突然、悠貴から送られてきたショートメール。
LINEも交換していないあたしたちは、もっぱらショートメールか電話のみのやり取り。
今どきLINEもしないなんて珍しいけど、だからなんとなくいいのかもしれない。
「ちょっと大丈夫なの!?」
悠貴からのメールに思わずすぐに電話をする。
『おー、心結』
いつもより心なしか、声が弱々しい気がする。
「怪我そんなにひどいの?」
『いや、そこまでひどいってわけでも……』
「でも、いつもより声に元気がないよ」
電話だと声の調子だけですぐに読み取れる。
毎日電話をしていた悠貴の変化なんてすぐにわかってしまう。
『すげぇな、心結』
「え?」
『俺が大丈夫だって言って、本当の気持ちに気づいてくれたの心結だけだよ』
「……そうなんだ」
それはやっぱりあたしたちが毎日電話をしてるから。