あたしたちの恋模様

□キスと戸惑い

「おはよーっ」



駅前で待っている悠貴と小西くんに声をかける。


はじめて悠貴に会いに行ってヒロに連れ去られたあの日から、悠貴の部活が忙しくて、なかなか会うことはできなくて。
気づけばあたしたちは2年生になっていた。




「おはよー」



小西くんは眠そうに目をこする。



「おい、いつもお前休みの日の部活遅刻してくるからなれてないんだぞ」



悠貴が持っていたカタログで小西くんの頭をたたく。



「だって起きれねぇもん」


「起きろっての。……たく、お前に毎回電話させられる俺の身にもなれっての」



悠貴と小西くんは同じ高校で同じ部活。
すっごく仲がいいことは普段の悠貴からの電話で伝わってきてた。

今日は珍しく、休みの日にち部活がないからみんなで遊園地に行く時間ができた。

休みの日にしか遊園地はいけないから。
その日を待ってみたけど、永遠にその日は来ないのではないだろうかと思っていた。

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