あたしたちの恋模様
「つーか今日も寝坊すんじゃないかと焦ったけど、起きれたんだな」


「そりゃ、今日は……」



なんて言って、顔を赤くする。

かすみに会えるから、なんだろうね。
あたしが悠貴に会いたかったのと同じように2人もお互いに会いたかったはずだ。



「ま、早くバスの受付いこうっ」



かすみが歩き出す。



「かすみちゃん張り切ってんな」



悠貴があたしに耳打ちする。



「小西くんと一緒だからね」



あたしも悠貴に耳打ちで返す。

耳打ちされた耳が熱い。
耳が赤くなってる気がする。



「小西くん行こうっ」


かすみが小西くんの手を引いて、バスの受付まで行く。



「あいつらが受付するから、俺らはゆっくりでいいな」


「そうだね。ゆっくり行こう」



悠貴の言葉に大きく頷く。

のんびりと一緒に歩けることが嬉しい。
悠貴があたしの歩幅に合わせてくれていて、なんだかデートみたい。

そんなふうに思うのはあたしが悠貴のことを好きだから。


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