あたしたちの恋模様
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「……そんな怒んなくてもいいじゃん、悠貴」



ヒロが俺を見てニヤっと笑う。



「別に怒ってなんかねぇよ」


怒ってるわけなんかない。
ただ、彼氏だと思われてるヒロが羨ましいだけ。
ただ、嫉妬してるだけ。



「なにやってんの……って織田!?」



チケットを持って帰ってきたかすみちゃんがヒロを見て目を丸くする。



「あ、ヒロだ」



小西もヒロを見てる。



「よ、なんか偶然一緒だったみたい」


「ふーん」



少し疑い気味にヒロを見るかすみちゃん。



「はやくバス乗ろうぜ」



かすみちゃんからチケットを1枚奪って、バスに向かってあるく。



「待ってよー」



かすみちゃんと小西が俺を追いかけて走ってくる。


心結の方をちらっと見れば、何やらヒロに耳打ちされてる。

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