あたしたちの恋模様
▪️バカ、好きだよ
「はぁっ」
家に帰ってからもあたしの気分は晴れなかった。
「なにさっきからため息ばっかついてんだよ」
テーブルの反対側に座っているお兄ちゃんが、雑誌からひょっこり顔を見せる。
「……うーん」
「なんなんだよ。そういえば、お前悠貴と知り合い?」
「は!?」
お兄ちゃんから出てきた名前に、飲んでいた紅茶を吹き出す。
「汚ぇなぁ」
ティッシュを投げつけてくる。
「ごめん……って、お兄ちゃん悠貴のこと知ってるの?」
ティッシュで周りを拭きながら聞く。
「少年サッカー時代の後輩」
紅茶を飲みながら答える。
「そうなんだ……でもなんでわかったの?」
「ガクがこの前なんか一緒にいるの見かけたって」
この前、悠貴と初めてあったときのはなしだろうか。
「ふーん」
ガクくんは一度だけ会ったことがある。
お兄ちゃんと同じ高校のサッカー部員。
濱 岳治-ハマ ガクジ-
ちなみにうちのお兄ちゃんはサッカーの名門校に通っていて、普段は寮生活。
今日はたまの休みで家に帰ってきている。
家に帰ってからもあたしの気分は晴れなかった。
「なにさっきからため息ばっかついてんだよ」
テーブルの反対側に座っているお兄ちゃんが、雑誌からひょっこり顔を見せる。
「……うーん」
「なんなんだよ。そういえば、お前悠貴と知り合い?」
「は!?」
お兄ちゃんから出てきた名前に、飲んでいた紅茶を吹き出す。
「汚ぇなぁ」
ティッシュを投げつけてくる。
「ごめん……って、お兄ちゃん悠貴のこと知ってるの?」
ティッシュで周りを拭きながら聞く。
「少年サッカー時代の後輩」
紅茶を飲みながら答える。
「そうなんだ……でもなんでわかったの?」
「ガクがこの前なんか一緒にいるの見かけたって」
この前、悠貴と初めてあったときのはなしだろうか。
「ふーん」
ガクくんは一度だけ会ったことがある。
お兄ちゃんと同じ高校のサッカー部員。
濱 岳治-ハマ ガクジ-
ちなみにうちのお兄ちゃんはサッカーの名門校に通っていて、普段は寮生活。
今日はたまの休みで家に帰ってきている。