あたしたちの恋模様
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「よーし、打倒上高!」



ある日の放課後。
クラスのサッカー部員がそんなことを叫びながら教室を出てく。



「あれ?今日だっけ?」



そんな声を聞いてかすみが首を傾げる。



「そうだよ。彼氏が自分の高校にくるのに覚えてないとは……」



「明日かなって」



へへっと笑うかすみは可愛らしい。
小西くんと付き合うようになって、1段と可愛くなった。



「応援行くでしょ?」


「もちろん!」



今日は悠貴と小西くんの学校があたし達の高校のサッカー部と練習試合。



「前の時はまだあんた織田と付き合ってたね」


「そうだったね」



去年のことだ。
初めてあの時に、悠貴と話したんだっけ。
悠貴とはわからないで、ヒロの友達として。



「さ、行くか」



かすみがカバンを持って立ち上がる。



「うん」



彼氏の高校を応援すべきか、自分の高校を応援すべきか迷うところだけど。
ここは彼氏かな……?

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