あたしたちの恋模様
▪️離さない
「っ……」
ベッドに横たわっていると聞きなれた着信音が鳴る。
「出ないとダメだよね……」
ゆっくり起き上がって、スマホを手にする。
「ふぅっ……」
大きくため息をついて、スマホの画面に触れる。
「……もしもし」
震える手でスマホを持つ。
『今、大丈夫?』
スマホからは大好きな人のが聞こえる。
「……うん」
『今日はゴメンな』
悠貴がポツリと言葉を落とす。
「なんで謝るの?」
『……え?』
悠貴の声が困惑の色に変わる。
「ああやって言ったのは、あたしの存在を気づかれたくなかったからでしょ?」
口が勝手に動いていた。
こんなことを言いたかったわけではない。
言わなければいいのに、言ってしまっていた。
『……そんなんじゃないよ』
「そんなわけあるんだよ。現に言えなかったんだもん」
自分で言いながら、涙が溢れてくる。
そんなことなければいいって思ってる。
でも、なかったことにはならない。
好きなのに、どうしようもないこともある。
ベッドに横たわっていると聞きなれた着信音が鳴る。
「出ないとダメだよね……」
ゆっくり起き上がって、スマホを手にする。
「ふぅっ……」
大きくため息をついて、スマホの画面に触れる。
「……もしもし」
震える手でスマホを持つ。
『今、大丈夫?』
スマホからは大好きな人のが聞こえる。
「……うん」
『今日はゴメンな』
悠貴がポツリと言葉を落とす。
「なんで謝るの?」
『……え?』
悠貴の声が困惑の色に変わる。
「ああやって言ったのは、あたしの存在を気づかれたくなかったからでしょ?」
口が勝手に動いていた。
こんなことを言いたかったわけではない。
言わなければいいのに、言ってしまっていた。
『……そんなんじゃないよ』
「そんなわけあるんだよ。現に言えなかったんだもん」
自分で言いながら、涙が溢れてくる。
そんなことなければいいって思ってる。
でも、なかったことにはならない。
好きなのに、どうしようもないこともある。