あたしたちの恋模様
▪️言えなかった誕生日
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「誕生日おめでとうー」
学校へ行くと、かすみがニコッと小さな包み紙を渡してくる。
「わー、かすみありがとうー」
今日、9月20日はあたしの17回目の誕生日。
「悠貴くんには??」
「……言えなかった」
「は!?」
信じられないというような顔になる。
「なんか〝明日誕生日だよ〟なんてプレゼントねだってるようで言えなくて……」
「なにさー、彼氏なんだからプレゼントもらってもいいじゃーん」
「言い難い……」
どんなタイミングで誕生日のことをみんな言うのだろうか。
「そういえば、なんだっけ!あの双子」
「あーカズくん?」
「そうそう!あれからどうなったの?」
「うん。1回だけ電話きて謝られた」
あの後、1度だけカズくんから電話がきて謝られた。
『ただのサッカーバカに戻りまーす』って言ってたな。
「なんかさ、あの双子も結構な有名人らしいじゃん」
かすみが思い出したように言う。
「誕生日おめでとうー」
学校へ行くと、かすみがニコッと小さな包み紙を渡してくる。
「わー、かすみありがとうー」
今日、9月20日はあたしの17回目の誕生日。
「悠貴くんには??」
「……言えなかった」
「は!?」
信じられないというような顔になる。
「なんか〝明日誕生日だよ〟なんてプレゼントねだってるようで言えなくて……」
「なにさー、彼氏なんだからプレゼントもらってもいいじゃーん」
「言い難い……」
どんなタイミングで誕生日のことをみんな言うのだろうか。
「そういえば、なんだっけ!あの双子」
「あーカズくん?」
「そうそう!あれからどうなったの?」
「うん。1回だけ電話きて謝られた」
あの後、1度だけカズくんから電話がきて謝られた。
『ただのサッカーバカに戻りまーす』って言ってたな。
「なんかさ、あの双子も結構な有名人らしいじゃん」
かすみが思い出したように言う。