あたしたちの恋模様
「なんだよ、お前らそんなとこにたまって」



西高の方から歩いてくる人影。



「ヒロじゃん」



郁人が片手を上げる。



「よ、悠貴」



俺にも気づいたようで笑顔を見せる。


「よっ」


「デートじゃねぇの?」


「あぁ、これからな」



ヒロとは最近普通に心結の話ができるようになった。
ヒロは多分まだ好きなんだろうけど。



「どんなプラン?」


「……?なにが?」



デートプランとか普通のデートのときに組んだこともないし、ヒロの言葉に首を傾げる。



「もったいぶんなよー。盛大に祝うんだろ?」


「なんかいいことあったのか?」



心結に関してなにかあったのだろうか。
なにか表彰されたとか。



「は?何いってんのお前」



郁人までもが目を丸くしてる。



「なんか表彰でもされたのか?」


「……は?」



俺の言葉に目を細めるヒロ。

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