あたしたちの恋模様
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「お待たせ」



待ち合わせ時間より少し遅れて悠貴がやってきた。



「悠貴ー!」


「今、途中で郁人とかヒロにあったんだ」


「そうなんだ!」



あたしはなにも気づいてなかった。
悠貴のなかにわだかまりがあることに。



「これ、いままでついてたっけ?」



カバンについてるキーホルダー触る。



「あ、これは、もらったからつけてるんだ」



悠貴が触ったキーホルダーはさっきヒロにもらったものだった。



「……誰に?」


「え?」



いままであたしの持ち物について何も聞いたことがないのに、どうしたのだろう。



「これ、ヒロにもらったんでしょ?誕生日プレゼント」


「……っ」



悠貴の言葉に何も言えなくなる。



「心結はさ、俺に祝って欲しくないの?」

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