あたしたちの恋模様
「ついたぞー」



奏汰くんの車が電器屋さんの前でとまる。



「スマホ!スマホ!」



新しいスマホが嬉しいのか、かすみはスキップでお店の中に入っていく。



「テンション高っ」



かすみをみて可笑しそうに笑う。



「新しいスマホ嬉しいからねー。あたしも早く変えたいー」


「まぁ、そうだよな。かすみ時間かかるだろうから、あそこで待ってよ」


「うん!」



電器屋さんの中にあるカフェを指さす奏汰くんに笑顔で頷く。



「あ、生徒」



カフェの中に入って、窓際の席に座る女子高生を見て呟く。



「奏汰くんの高校の制服だー。知ってる子?」


「うん。うちのクラスの生徒」


「えー!めっちゃ知ってるやつ!」



奏汰くんは高校の先生をしていて。
窓側には少し大人びたような子がいるから、上級生かななんて考えていた。



「俺適当に頼んでくるから、席取っといてよ」


「はーい」



奏汰くんの言葉に空いてる席を目指して歩く。

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