あたしたちの恋模様
「なぁ、心結。あいつとなんかあった?」


「……え?」



突然の悠貴の問いかけに首を傾げる。



「元カレ?」


「いやいや、ヒロが初めてだって言ったじゃん」


「スマホ見せて」



あたしに向かって手のひらを出してくる。



「スマホ?」



よくわからなかったけど、スマホにやましいものは何も無いので〝はい〟と悠貴の手のひらに乗せる。



「……やっぱりな」



ボソッとそんなことを呟く。



「やっぱり……?」



スマホの画面を見るわけでもなく、触っただけでそういうから理由がわからなかった。



「……これ」



スマホについてるストラップに手を触れる。



「……っ」



唯斗とお揃いのストラップが目に入って、言葉を失ってしまう。



「さっき、スマホ見せてきたときに同じストラップみえた」


「……あ」


〝お揃いだぞ〟とあの日言った唯斗の笑顔が頭に浮かぶ。

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