あたしたちの恋模様
「俺、いまは心結に優しくしてやれねぇから」
「え?」
「ちょうど明日から遠征だし。また帰ってきたら連絡するな」
あたしの頭にポンッと手を乗せて、背を向ける。
「……悠貴」
「今日はここで。じゃあな」
背をむけたまま手を振って、そのまま歩いていく。
「……え?」
悠貴が目の前からいなくなったことであたしの瞳からはボロボロと涙がこぼれ落ちる。
「……拾わなきゃ」
目の前にはバラバラになって地面に落ちているストラップ。
「つけてないほうがよかったのかなぁ……」
たしかにいい気はしないよね。
でも、なんだかこのストラップだけは外せなくて。
〝Y&M〟というお互いの名前の頭文字が入ったストラップ。
唯斗のストラップが見られてなければ、悠貴のYだって乗り切れたのに。なんてことを考えてしまう。
「……心結?」
ストラップを拾ってると後ろからあたしを呼ぶ困惑したような声色。
「え?」
「ちょうど明日から遠征だし。また帰ってきたら連絡するな」
あたしの頭にポンッと手を乗せて、背を向ける。
「……悠貴」
「今日はここで。じゃあな」
背をむけたまま手を振って、そのまま歩いていく。
「……え?」
悠貴が目の前からいなくなったことであたしの瞳からはボロボロと涙がこぼれ落ちる。
「……拾わなきゃ」
目の前にはバラバラになって地面に落ちているストラップ。
「つけてないほうがよかったのかなぁ……」
たしかにいい気はしないよね。
でも、なんだかこのストラップだけは外せなくて。
〝Y&M〟というお互いの名前の頭文字が入ったストラップ。
唯斗のストラップが見られてなければ、悠貴のYだって乗り切れたのに。なんてことを考えてしまう。
「……心結?」
ストラップを拾ってると後ろからあたしを呼ぶ困惑したような声色。