あたしたちの恋模様
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「やっちまった……」



嫉妬にまかせてやってしまったことに、さっき見た心結の表情。



「くそ……っ」



頭から離れないその表情に頭をぐしゃっとかきあげる。


これから先、どうしたらいいのかわからない。

手にはまだ、さっきストラップを力任せに引っ張ったときの感触が残ってる。

あいつのスマホを見た時、目に入ったストラップに俺の頭は真っ白になった。
心結もあれをつけてた気がして。

〝Y＆M〟
そう入っていて、俺と心結かななんて思ってたし密かにそんなふうにするなんてと喜んでた。
実際は付き合う前からつけていたものになるわけだけど。



「……だめだ」



多分、心結はあのまま泣いてる。
このまま俺だって遠征に行くわけにはいかない。


くるりと方向転換をしてさっきいた場所へと走る。
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