あたしたちの恋模様
「しゃーねーな」



なんてヒロもちゃんと着いてくるから、やっぱりヒロも食べたかったんだと勝手に理解する。



「いらっしゃいませー」



ドアを開けたと同時に店員の声が響き渡る。



「こちらにどうぞー」



案内された席にヒロと2人で座る。



「今日、窓側の席埋まってる。残念だね」



あたしたちがいつも座ってる、窓側にあるカウンター席。
あそこが眺めがよくてお気に入りなのに、カップルが座っていた。



「……そうだな」



少し元気がない様子のヒロ。



「……ヒロ?」


「ん?お腹空いたなー。頼もうぜ」



あたしたちは頼むものはきまってるので、店員さんを呼ぶ。



「あ、窓側空くかな?」



窓側にいたカップルが立ち上がったから、空いたらあそこに移動しようと行動を見張る。



「見すぎじゃね?」


「行きたいじゃん!」


「いや、あんま見ない方が……」



あたしの顔をヒロへと向かせる。

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