あたしたちの恋模様
「あたし、ヒロと付き合おうかな」



目の前にいる大切な女の言葉に自分でも目が見開いていくのがわかる。



「は……?」



嬉しい言葉のはずなのに戸惑いしか出てこない。



「ヒロが俺にしろよって言ったんじゃん」


「いや……うん、言った。たしかに言った」



でも、こんなにすぐなんて思ってなかったから。
信じられない気持ちの方が強い。



「……いや?」


「いやなわけないだろ!」



俺がどれほど心結のことが大好きか。
こいつはまだ、分かってないんだろうか。



「……すぐにOKしてくれると思ってたのに」


「いや、そうじゃない!心結とまた付き合えるなら嬉しいよ!でも、いま悠貴をみてきずついてたのにいきなりどうしたんだよ?」



俺の言葉になぜか頬を赤くする。



「……?」


「〝毎日だって好きって言ってやるよ〟」



俺がさっき告げた言葉を口にする。



「……っ!それ、恥ずかしいからやめろ!」


「嬉しかったから。今のヒロとなら幸せにならるのかなって思ったの」



心結の頬が赤く染まった理由が分かって、俺の頬と赤くなるのを感じた。

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