あたしたちの恋模様
「ほんとだー。なかなかここまで乗ってないよねえ」



あたしの指差した写真にしのぶちゃんもうんうんと頷く。



「あたしはこっちのケーキにしよう」


「店員RYU考案だって」



どうやらこの店は店員考案のものばかりのようだ。



「運ばれてくるときに、その日出勤ならその人が持ってくるらしいよ」


「へー。どんなイケメンか楽しみだね」



2人でイケメンの妄想を繰り広げられる。



「すみませーん」



店員さんを呼んで注文をして、あとは持ってくるイケメンを待つだけ。



「やっぱりイケメンは大事だよねー」



二人で話してると
「お待たせいたしましたー」とあたしが頼んだフルーツたくさん乗ったパンケーキを持った店員さんがテーブルにやって来る。



「……っ」



パンケーキを持った店員を見たあたしもだけど、店員のほうの目も見開いていくのがわかる。




「フルーツもりもりパンケーキ注文の方は……」



彼のその言葉に〝はい〟と手をあげればあたしの前にプレートを置く。

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