あたしたちの恋模様
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「はぁ……」



気持ちなんて落ち着かなかった。

まさか、ここに心結が来るなんて思ってもいなかった。
しかも、アレを注文するなんて。



「本望のはずなのに……」



ここをオープンするに当たって、1人ひとつメニューを考えてくるように言われてた。



「でも、会ったらやべぇって……」



俺の脳裏に浮かぶのはいつだって心結だった。

心結を思いうかべて考えたパンケーキ。
俺が心結を思ってできる唯一のこと。

心結がフルーツたくさん乗ったパンケーキが食べたいって言ってたから。

あの日、俺が見つけてやるよって話してたから。

俺が自分で作っちまった。



「……なにやってんだろ」



会いたくないはずなのに、こんなの考えて。
いつか会えることに期待してたわけじゃねぇか。

そんなの許されるはずがないのに。

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