あたしたちの恋模様
「なんだよ、疲れてんじゃないのかよ」



ワシャワシャっとあたしの髪の毛を撫でる。



「急に見たくなったの!」


「サッカーしてる俺見たら惚れ直すよ?」


「ばーか」



ヒロといると元気が出る。
元気をくれるのは、悠貴と別れてからずっとヒロだった。

だから、あたしはこの手を離してはいけないんだ。



「ん、行こう」



ヒロの手があたしの手を握る。



「うん」



いままでも手を握られることはあったけど、再び恋人になった今はまた違う。
恋人同士のつなぎ方だ。



「おー、ヒロ!彼女連れかよ!」



体育感に得着すると、先に中にいた部員があたしたちの手に視線を移す。



「あっ!」



見られたことで恥ずかしくなってしまって、バッとヒロの手を離す。



「なに」



離した手を見て不機嫌そうに呟く。



「ぶ、部活しといでよ!ここで見てるから」


「着替えてくる」



カバンの中かは、練習着の入った袋を出してカバンはあたしに渡される。

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