あたしたちの恋模様
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『悠貴、今家?』



当然かかってきた、郁人からの電話。



「ん?そうだけど、どした?」



専門に入ってから、一人暮らしを始めた俺。
そんな俺の家に郁人はよくきていたから、また来るんだなって思ってた。



『いまから咲坂さんが行くと思うんだけど、彼女来てる?』


「は!?」



郁人の言葉に頭がついていかなくて、質問には何も答えることができなかった。



『だから、彼女家に来てる!?』


「千聖なら今日は来ないけど……」



……じゃねぇって!



「つーか、なんで心結がくるんだよ!?」



心結とはこの前の電話でおわったはず。
俺は、心結が俺のところにきてくれるならば。
千聖に慰謝料払ってでも別れるつもりでいた。

でも、そんなときに心結と付き合ってるのはまたしてもヒロだったから。

ヒロはきっと、いつも俺なライバルでいるんだろうなって思った。

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