あたしたちの恋模様
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「なぁ、心結?悠貴は?」



ヒロの胸になだれ込んだあたしを支えながらそう聞いてくる。



「はぁ、はぁっ……会ったよ……」



息が切れていて上手く話せない。



「息切れやべぇ。どうしたんだよ」



しゃがみこんで、あたしを抱きしめたヒロが背中をさすってくれる。



「……あい、たくて」


「あいたい?」


「……ヒロに」



息を切らしながらも伝わるように、ゆっくりと話す。



「待って、どういうこと?そんなこと言われたら俺期待するぞ?」



あたしの顔を覗き込んでくるヒロに胸がドキンッと高鳴る。



……全然ちがうんだ。
ヒロに感じるドキドキと悠貴に感じるドキドキ。



「期待していいんだよ!」



恥ずかしくて、強い口調になってしまう。



「は?」


想像もしていない言葉だったようで、掴まれていたあたしの腕がスルッと外される。


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