あたしたちの恋模様
▪️決断
「ねぇ、ヒロ」
ヒロの部活がないというので、2人で帰る久しぶりの放課後。
「ん?」
「練習、しないの?」
「こんな寒い中外でやったら風邪ひくだろーが」
あたしのマフラーをぎゅっと縛る。
「苦しいよー」
季節は冬。
北海道の冬は寒いから。
外で部活なんかできなくて、体育館が使えない日は部活は休みになる。
「なんだよ、そんなに練習したいのかよ」
「部活ない日の練習はヒロを独り占めできるから……」
なんて可愛いセリフでも吐いてみる。
「おまっ、なんだよそれ。反則だっつーの」
ぐいっとヒロに引き寄せられる。
「……ヒロ」
「んな可愛いこと言うなよ。急に」
抱きしめられて、いつもより近くにヒロの声を感じる。
「だって本当のことだもん」
「俺のどこがいんだろーなって思うよ。俺こんなんだし」
ヒロは浮気ばかりしてるくせに、浮気がいけないこととはわかっていて。
そしてそれを隠すつもりもないみたいで。
ヒロの部活がないというので、2人で帰る久しぶりの放課後。
「ん?」
「練習、しないの?」
「こんな寒い中外でやったら風邪ひくだろーが」
あたしのマフラーをぎゅっと縛る。
「苦しいよー」
季節は冬。
北海道の冬は寒いから。
外で部活なんかできなくて、体育館が使えない日は部活は休みになる。
「なんだよ、そんなに練習したいのかよ」
「部活ない日の練習はヒロを独り占めできるから……」
なんて可愛いセリフでも吐いてみる。
「おまっ、なんだよそれ。反則だっつーの」
ぐいっとヒロに引き寄せられる。
「……ヒロ」
「んな可愛いこと言うなよ。急に」
抱きしめられて、いつもより近くにヒロの声を感じる。
「だって本当のことだもん」
「俺のどこがいんだろーなって思うよ。俺こんなんだし」
ヒロは浮気ばかりしてるくせに、浮気がいけないこととはわかっていて。
そしてそれを隠すつもりもないみたいで。