あたしたちの恋模様

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「心結の振袖姿、可愛かったなぁー」



うきうきした様子でニコニコしてるヒロ。



「……俺だって」



可愛いなんて知ってる。
俺が言いたかった。



「ん？悠貴どうかした？」


「いや。なんも」



俺は気持ちをぐっと押し殺して拳を握りしめる。



「悠貴、最近好きなやつでもできた？」



突然、ヒロが前に立って俺の顔をのぞき込む。



「は……？」



好きなやつがいるとか、そんな素振り誰にも見せたことないのに。
郁人以外に心結のことは言ってないし、なんで気づかれたのかもわからない。



「なんか俺、お前が好きな人いるとなんとなーくわかんだよね」



得意気にそう話す。



「お前のそのイケメンさムカつく」


「は？何急にイケメンとか言ってんだよ」



ヒロにポンッと頭を叩かれる。