あたしたちの恋模様

「心結、だよね？」



待ち合わせ場所に着くと、悠貴と友達であろう男の子が立っていた。



「はじめましてじゃないけど、はじめまして」


「変な挨拶ー！」



あたしがそんな挨拶をすると横でかすみがクスクスと笑ってる。



「とりあえずどこか入ろうかー」


「そうだな。ご飯食べながら、初対面もいるし自己紹介だな」



いつも電話で聞いていた悠貴の声。
今日はこんなに近くで聞こえてる。
それも彼の顔がある。



「なんか会うの３回目なのに、変な感じだよね」


「ほんとそれだよな」



悠貴がニッコリと笑う。



「ねーねー、2人で先に行かないでよー！あたしたちはほんとに初めましてなんだからさー」



後ろからふくれっ面でかすみが追いかけてくる。



「あ、忘れてた」


「俺も」



悠貴とあたし顔を見合わせて笑う。

……うん。
やっぱり、あたし悠貴のこと好きだ。


笑顔をみて確信した。



「そういえば制服姿……「おい！」



あたしの言葉を遮るように聞こえてきた声とあたしの腕が引っ張られる感覚。


「あっ……！」