あたしたちの恋模様
□友達へのわだかまり
「……どっち」
振り向くやいなや、声の主は焦ったように話す。
「え?」
「だからどっちが心結のって、悠貴……と小西?」
ヒロの目は悠貴を捉えたようで、その瞬間顔が強ばる。
「……ヒロ」
悠貴もヒロを見て目を見開く。
悠貴の友達はヒロの知り合いでもあって、小西というらしい。
「ひ、ヒロ!部活行ったんじゃなかったの?!」
慌ててヒロの制服の裾を掴む。
そんなことどうでもいいのに。
この場を繕えるならなんだってよかった。
「気になってサボった」
「サボっ……!?」
なにがあっても部活だけはサボらないヒロが部活をサボった!?
「ちょっと織田!邪魔しないでよっ」
かすみがヒロに向かって叫ぶ。
「……そんなん無理だから」
ヒロがあたしの手を引く。
「ちょっと、ヒロ!?」
手を離そうともがくが、ヒロの力にかなうわけがなかった。
「待ってって!ヒロ!」
あたしの言葉なんか聞こえてないのか、そのままズンズンとみんながいる所から遠ざかっていく。
振り向くやいなや、声の主は焦ったように話す。
「え?」
「だからどっちが心結のって、悠貴……と小西?」
ヒロの目は悠貴を捉えたようで、その瞬間顔が強ばる。
「……ヒロ」
悠貴もヒロを見て目を見開く。
悠貴の友達はヒロの知り合いでもあって、小西というらしい。
「ひ、ヒロ!部活行ったんじゃなかったの?!」
慌ててヒロの制服の裾を掴む。
そんなことどうでもいいのに。
この場を繕えるならなんだってよかった。
「気になってサボった」
「サボっ……!?」
なにがあっても部活だけはサボらないヒロが部活をサボった!?
「ちょっと織田!邪魔しないでよっ」
かすみがヒロに向かって叫ぶ。
「……そんなん無理だから」
ヒロがあたしの手を引く。
「ちょっと、ヒロ!?」
手を離そうともがくが、ヒロの力にかなうわけがなかった。
「待ってって!ヒロ!」
あたしの言葉なんか聞こえてないのか、そのままズンズンとみんながいる所から遠ざかっていく。