この想いを君に



頭を抱えながらそう問われた私は、また少し考えてみた。




ふみくんのことは好き。

これまでずっと一緒にいたから家族のような存在だし、男の子として、好きじゃないのかと言われてもよく分からない。



友達としてと、男の子として好きって...?




「...好きってなんだろう。」



「......は?」



「ねえ、好きってどんな感じ!?」



なにを言い出したんだ、とでも言いたそうな目をされた。



...でも、私は、よく分からない。

大人になるにいくに連れて、好きな人って勝手に出来るもんだと思ってた。


でも、ふみくん以上に大切な人っていないんだ。







< 2 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop