この想いを君に




「俺はさ、幸を友達だなんて思えない。

だって幸は、友達以上に、誰よりも、大切だから。



...幸だってそうだろ?」




なんだか全部見透かされているようで悔しい。

こんな想いを抱いているのは、私だけなのだろうか。



「...ふみくんより大切な人なんて、いないよ。」




誰よりも大切で、失いたくなくて。

一緒にいるのが当たり前で。



「私、男女の友情、あると思ってたの。でも、ふみくんを好きって気づいちゃったら、あるなんて、言えなくなった。」



ぽろぽろと涙を零しながらそう言った私に、ふみくんはくしゃりと笑った。




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