私の声は君だけのもの
「彼女なんているわけないじゃん…俺は出会ったときから夏音を愛しているのに
でも夏音が歩都の話をするから悔しくて言えなかった
熱愛報道の女だって夏音がいない心の隙間を埋めるために夏音だと思って抱いていた女だよ
ドラマの女との絡みだって相手役を夏音に置き換えてるんだよ
最低でごめんね
本当は唄をだってずっと俺だけのために唄ってほしいよ
でも夏音に嫌われたくなくて夏音に言えなかった
俺は夏音を誰にも見られないように閉じ込めちゃいたいくらい愛してるよ
夏音に俺のこの想いは重すぎるかもしれないけど
毎年夏音の誕生日にプレゼントをあげていたのは無理なんかしてないよ
夏音に喜んでほしいのもあったけど、俺の独占欲を満たしていただけだから
夏音のことをわがままだなんて思ってないよ
一緒に暮らすのは、むしろ俺のわがままだ
家事とかたくさん押し付けちゃってごめんね
俺はね、夏音がいないと仕事すらもできなくなっちゃうんだよ
夏音と会えなくなってからベッドが広すぎて、隣に夏音の温もりがなくなって眠れなくなったよ
夏音がいないと不安でご飯もまともに喉が通らなかったよ
夏音は知らないかもしれないけどね、俺は夏音と出会ったときに初めて笑えたんだよ
俺はそれまで何にも興味が持てなくて心の何かが足りない気がしていた
けど夏音にあってからそれが満たされていって夏音が俺のいきる意味になったんだよ
だからお願い……
もうわがまま言わないから
何もしなくていいから
俺を好きじゃなくてもいいから……」
「ずっと俺の傍にいて」