私の声は君だけのもの
「……さっきは、ごめんね
優希から女の人の匂いがして…その……こういうのは仕方ないのは分かってるし、我慢しなきゃなのも分かってたんだけど……」
俺は今日の撮影でのことを思い出した
夏音の妬きもちだけで機嫌がよくなっちゃう俺は単純すぎて笑える
夏音は泣きそうになりながらも話を続ける
「仕事の邪魔はしたくなかったのに……うぅ
でもっ、やっぱ…りっ…女の人とっ…、近づきっ、過ぎな…いでほ……しい…の」
遂に泣き出してしまった夏音
あぁ……何でこんなに…可愛いの
「ご…めんねっ…ヒック…
おね…がい、私をき…らい…に…ならなっ、いで……」
俺は夏音の腕を掴んで力強く抱き締めた