私の声は君だけのもの

俺は必死に走った


こんな何の確証も無いことに必死に走っている自分を馬鹿だと思いながら



でも俺は必死に走った





そうしてそこで見つけたのは真っ白い肌に雨で濡れていてとても艶のある髪、白いワンピースを着て、どこかを見つめて唄っている少女



俺はその少女をとても美しくて儚いと思った



この少女と出会えたことにより、なぜかは分からないが笑顔になっていた



この時、人生で始めて笑えた気がした


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