私の声は君だけのもの

なぜかとても慌てる優希


「取り敢えず、夏休み中に俺がスケジュール空いてる時に、夏音の生活に必要なものを買いに行くか」


「えぇ?!…でも……私…お金がなくて……」

どうしよう……お金ないよ


「そんなの俺がだすよ

こう見えて俺って意外とお金あるんだよ」


「それでも……」


「じゃあさ、俺が生活に必要なお金を出すから、俺にご飯を作って」


「そんなんでいいの?」



「超楽しみ

俺って料理全然できないから」

本当に嬉しそうに笑う優希を見てると私が嬉しくて


「わかった!家事は私に任せて!」


「家事は交代でいいよ」


「いや!私がするの!」

優希のために頑張る!


「じゃあお願いしようかな」



このときの優希を見て、私は優希が私を必要としてくれる限り、優希のために生きようと思った


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