私の声は君だけのもの

にやけてしまうことをごまかすかのように私は鼻唄を歌い始めた


それをじーっと見つめる歩都くんに気がついた


「どうしたの?」

「それ、何て曲?」

「うーん、曲名は考えてないや」

「お前が作ったの?」

「作ったっていうか毎年優希の誕生日にオリジナルの唄をプレゼントしているの

それの今年バージョン?

…あっ!もう家が近いから!じゃあね!」


こうして歩都くんとわかれた

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