私の声は君だけのもの
…………は?
今、オレ、ナンテイッタ?
今までこんなミスをしたことなんてなかった
周りを見渡すと驚いては目を見開くスタッフたち
俺は顔が熱くなっていき、たまらず走り出した
非常階段の踊り場で頭を冷していると雅人が追いかけてきたようだ
「シキ………っは?」
雅人はビックリして言葉がでないようだけど、どうしても涙が止まらない俺
「どうしよう…雅人……
夏音が俺から離れていっちゃうかもしれない」